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    相性抜群!揚げたてドーナツと、自家焙煎コーヒー。京都・東山『loose kyoto』

    有名な寺社仏閣が立ち並ぶ、京都の人気観光地・東山エリア。市バスの停留所『清水道』を降りて、清水寺へと続く坂道を登ること5分。額に少し汗をかき始めたころ、今回の目的地を見つけました。

    古い建物との融合で京都らしい佇まい

    ここ『loose kyoto(ルースキョウト)』は、ご兄弟が営む、ドーナツとコーヒーを楽しめるお店。道に面した窓を覗き込むと、トレーに並んだ黄金色のドーナツが、早速目に飛び込んできます。

    「こんにちは!」と、にこやかに出迎えてくださったのは、オーナーの梅田考也さん。京都出身の梅田さんは、東京や京都の有名店で修行を積み重ね、2020年9月にお店をオープンしました。「また来たいなと、お客様に思ってもらえる場所を作りたい」。そう語る梅田さんから、お店や商品へのこだわりを伺いました。

     

    京町家を改装した、スタイリッシュで温かな店内空間

    古くからある京町家をリノベーションし、完成させた『loose kyoto』。梁や柱は残しつつ、ライトグレーとシルバーでまとめられた、モダンな雰囲気です。

    「かっこいいけれど、かっこよすぎず。無機質だけれど、温かみがあるような。そんな空間を目指しました」。

    梅田さんが案内する店内には、廃材を利用したカウンターや、looseの「L」をかたどったテーブル、コーヒーの粉を混ぜ込んだ床など、随所にこだわりが光ります。

    天窓から差し込む優しい光を浴びながら、レコードの音楽に耳を傾けていると、時間の流れを忘れてしまいそう。壁際に並んだベンチに腰掛けて、ドーナツとコーヒーを注文しました。

     

    テイクアウトもOK!店頭で揚げる、シンプルドーナツ

    まずは、定番のプレーンドーナツ。きび砂糖が振りかかった、シンプルな見た目です。

    「2個3個と、たくさん食べてもらいたい」というように、パクパク口に運べる、ほどよいサイズ。北海道産の小麦を使った香ばしい生地の香りを、ほんのり感じます。サクッとかじってみると、もっちりした食感の後に、優しく素朴な甘さが口いっぱいにふわっと広がりました。

    「味付けや盛り付けでごまかすような、ごちゃっとしたものは、なるべく作りたくありませんでした」。シンプルだからこそ、ドーナツ本来の味わいを、そのまま楽しむことができます。

    ドーナツの調理を担当しているのは、弟の旭也さん。「なるべく揚げたてを楽しんでもらえるように」と、少量ずつ、こまめにつくっています。確実に揚げたてのドーナツを食べたければ、開店時間の9時に合わせて訪れるがおすすめとのこと。テイクアウトもできるので、そのままドーナツを片手に、清水寺まで散歩するのも楽しそうです。

    プレーンドーナツの他にも、きなこや、イートイン限定のトッピング・カスタードクリームが用意されています。

    また時期によっては、フルーツサンドなどの限定商品が店頭に並ぶことも。定期的に通って、お気に入りを探してみてもいいかもしれませんね。

     

    ハンドドリップで丁寧に。バリスタの腕が光る、自家製コーヒー

    そして、ドーナツと合わせて楽しみたいのが、自慢のコーヒー。バリスタとして10年以上の経験を積んだ梅田さんが、一杯一杯、ハンドドリップで淹れています。

    「ドーナツのレシピを決めてから、ぴったりのものを考えました」というコーヒー豆は、すべてこだわりの自家焙煎。

    酸味とコクのバランスがいい、中煎りのオリジナルブレンド「loose blend」。トロピカルな印象と爽やかなフレーバー、キャラメルのような甘さのハーモニーを感じる、浅煎りの「Colombia Yorleny Sanchez Gesha Washed」。まろやかな口当たりで、上品な余韻を楽しめる、深煎りの「Mexico Cristal」。梅田さん選りすぐりの3種類が用意されています。

    そのほか、ドリンクとしてメニューに並んでいるのは、ラテやアメリカーノ、京都宇治のお茶を使った抹茶・ほうじ茶ラテなど。

    「はじめての方には、まずドーナツとコーヒーの、王道の組み合わせを楽しんでもらいたいです。ただお客様には、本当に食べたいものを食べてほしいし、飲みたいものを飲んでほしい。僕たちがおすすめするというよりは、『おいしそう!』と思ったものを選んでいただきたいですね」。

    「どれを注文しても大丈夫ですよ。僕たちが本当においしいと思えるものしか、お店に置いていませんから」。そう言って、梅田さんはにっこりと笑いました。

     

    人を大切に、『また来たいね』と選んでもらえるお店づくりを

    「こだわりといえば…」と、梅田さんは続けました。

    「細かい部分のこだわりは、僕たちだけにしか分からないようなものもあります。当然、そのすべてをお客様に伝えているわけではありません」。

    例えば、コーヒーカップやドリッパーは、岐阜県の多治見市まで行って、職人さんと話し合いながらつくったもの。その他の食器も、内装の雰囲気に合わせて色が統一されています。

    「伝える、伝わるに関わらず、こだわり抜かないと僕自身が嫌なんですよ。自信を持ったお店で、自信を持ったメニューをお客様に提供する。そうやって、妥協せずにやり抜くことが大切だと思っています」。

    京都は、パンとコーヒーの消費量が日本一の街。道を歩けば、たくさんのお店に次々と出会えます。

    消費者にとってはうれしいですが、経営者からすれば、超がつくほどの激戦区。そんな中、清水寺の近くという観光地にオープンした『loose kyoto』は、観光客だけでなく、多くの常連さんで賑わいます。

    「僕は以前、他のコーヒー店で店長を務めていました。コーヒー店は、どのお店も本当にこだわりを持っていますし、おいしいものを出せて当たり前の場所。だからこそ、そこにどんな付加価値をつけられるかで、きっとコーヒーの味も変わってくると考えているんです」。

    「僕たちの付加価値、それは人だと思います」。真っすぐな目で、梅田さんは話してくれました。

    「僕たちが言われたらうれしいな、やってもらったらありがたいな、ということを実践するようにしています。お客様への元気な挨拶は、そのひとつですね。もちろん一番は『おいしいね』と喜んでいただくこと。ただ、おいしいドーナツとコーヒーを提供するのは大前提として、『また来たいな』と言っていただける場所にしていきたいです」。

    「観光のついでに立ち寄ろう」ではなく、「コーヒーとドーナツがおいしい『loose kyoto』に行こう!」と、お客様に選んでいただけるように。そしていずれは、二号店、三号店と、お店を拡大していきたいと梅田さん。

    「こんにちは!」「今日も良い日を!」そんな気持ちのいい挨拶が、京都中に響く日も、きっと近いかもしれませんね。

     

    • ■お店情報
    • loose kyoto(ルースキョウト)
    • 住所:京都府京都市東山区清水4丁目163-6
    • 営業時間:9:00〜18:00
    • 定休日:不定休
    • Instagram:https://www.instagram.com/loosekyoto/

     

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