遠出をしなくても、海外や絵本の中にいるような気分に浸れるのもカフェの魅力のひとつ。今回は、お茶とお菓子を楽しみながら非日常の時間が味わえる、都内のカフェ3店舗をご紹介します。
いつもの日常を、ちょっぴり特別な世界に変えてみませんか?
落ち着いた空間で上質なスイーツを楽しむ。大人のための喫茶室『喫茶半月』
近年、カフェの街として注目を集める台東区・蔵前エリア。そんな蔵前で2018年にオープンした『喫茶半月』は、独自のクラシカルな世界観が多くのカフェ好きを魅了しているお店です。
焼き菓子を販売する『菓子屋シノノメ』の2階にある、こちらの喫茶室。階段を上がり店内を見渡すと、右側にはシックな柄の絨毯が敷かれており、左側にはバーのように重厚感のあるカウンターが。インテリアはアンティーク調であたたかみがあり、スタイリッシュながら、どこか落ち着く雰囲気が広がっています。
スイーツのおすすめは、季節の果物に合わせてクリームや生地が変わる「季節のシュー」 。夕方に行くと売り切れてしまっていることもある人気の商品です。定番のロールケーキやレアチーズケーキといったスイーツもあり、どれもシンプルな造形と、美しい食器が心をくすぐります。
ほんのりウイスキーが香るクリームを使用したロールケーキは、繊細で上品なお味。なめらかなくち当たりのカフェラテとの相性も良く、大人のティータイムにぴったりです。
『喫茶半月』では、エスプレッソマシンで抽出された珈琲類のドリンクはもちろん、明るい時間からカクテルも楽しめます。人気の「紅茶のジン」は、シンプルなテイストで見た目も美しく、スイーツと合わせてもおいしくいただけるのだとか。
窓際からやわらかな光が差し込む店内では、友人とのおしゃべりを楽しむ人や、読書を楽しむ人など、思い思いに過ごすお客さんの姿が見えました。
「ちょっとひとりになりたいとき、ガヤガヤしたところに疲れたとき、もう少しゆっくり話をしたいとき、そんな瞬間に『行きたい』と思っていただける店舗でありたい」。そんなお店の想いが伝わってくる空間です。
それぞれが好きなように、ゆるりと過ごせるのが『喫茶半月』の魅力。上質なスイーツとともに、非日常の空間に身をゆだねてみてはいかがでしょうか。
- ■お店情報
- 名前:喫茶半月
- 住所:〒111-0051 東京都台東区蔵前4-31-11, 2F
- 営業時間: 12:00〜19:00(LO 18:30)
- 定休日:水
- HP: http://www.fromafar-tokyo.com
- ※営業時間等に変更がある可能性がございます。詳細はお店のHPやSNSをご確認ください。
童話のような世界観が心地いい。喫茶といろいろ「六ペンス」
次にご紹介するのは、2019年にオープンした吉祥寺の小さな喫茶室「六ペンス」。アパートの1室の扉を開けると広がっている、童話のような異世界…!
落ち着いたトーンの赤い壁と、青い壁。佇まいが美しい家具や雑貨が店内のあちこちに並んでいて、思わず「素敵」と声に出てしまう特別感たっぷりの空間です。
「コンセプトは、此処(日常)ではない何処か。日々の生活の中で頑張りすぎて心が疲れてしまったとき、ひとりになりたいと感じたとき。一歩違う世界に入り込むことで、周りのしがらみから解放されて心が癒される…そんな場所にしたかったので、敢えて日常の延長ではない世界を作りました。『初めてなのに懐かしくて心ときめく世界』というのが、老若男女問わずいらしたお客様共通の感覚のようです」と店主さん。
店内では素敵な作家さんの手作り雑貨やアクセサリー、古着や古書などが販売されているので、宝探しのような感覚でいろいろな物と出合えます。来店の記念に、自分へのご褒美に、大切な誰かへのお土産に…心を踊らせながらお気に入りを選んでみてくださいね。
人気のクリームソーダ
メニューには珈琲や紅茶、日本茶のドリンクに加え、トーストやマドレーヌなど、そのときどきの気分で選べるラインナップが並びます。軽食は、紅茶や珈琲と一緒に食べておいしいと感じるシンプルなものを提供しているそう。
ドリンクの中で人気のクリームソーダは、メロン、パイン、イチゴの3種類から選べて、どれもホッと安心できる優しいお味です。
店名の由来であるイギリスの六ペンス銀貨は、幸せを呼ぶ縁起のいい硬貨
「ここには『しあわせの空気』が流れているので、ぜひそのしあわせのカケラをお持ち帰りいただいて、日々のささやかなお守りにしていただけたらうれしいです」。
こだわりの紅茶や珈琲、キラキラのクリームソーダのおいしさはもちろん、店主さんが生み出しているあたたかな空間が、来る人の心を解きほどいてくれているのかもしれません。
- ■お店情報
- 名前:六ペンス(ロクペンス)
- 住所:〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目45−14 セードル 201
- 営業時間: 12:30〜18:30(LO18:00)
- 定休日:水・金・日
- HP: https://6pencekichijoji.wixsite.com/homepage
- ※営業時間等に変更がある可能性がございます。詳細はお店のHPやSNSをご確認ください。
イギリス式のティータイムが楽しめる!『ピーターラビット™ガーデンカフェ 自由が丘』
最後にご紹介するのは、絵本の中にいるような気分になれる、自由が丘の『ピーターラビット™ガーデンカフェ自由が丘』。
『ピーターラビット™ガーデンカフェ自由が丘』は、世界的ベストセラー絵本『ピーターラビットのおはなし』シリーズの世界観の再現と、イギリスらしさを感じられる空間をコンセプトに2015年の春にオープンしました。
イングリッシュガーデンを再現したエントランスポーチで出迎えてくれるのは、ハツカダイコンを頬張るピーターラビットと、カカシ。
季節に合わせて表情を変える美しい植栽もピーターラビットの世界そのもので、物語を読んだことのない方でも楽しめる華やかな空間になっています。
店内にはピーターラビットのアートや絵本、ぬいぐるみが飾られていました
素材や産地にこだわったオリジナルのメニューは、絵本に登場する食材やキャラクターの世界観を表現したスペシャルなものばかり。
スペシャルティースタンドブリティッシュ(ドリンク付き)
人気の「スペシャルティースタンドブリティッシュ」はイギリスのアフタヌーンティーが再現されていて、紅茶を頼むとイギリスのティータイムそのもの!
下の段にはアフタヌーンティー定番のサンドイッチ。キューカンバーと「ローマイヤ製法」で作られた、赤身肉の深い味わいが楽しめるローストビーフの2種類が楽しめます。
上の段にはスコーンにマカロンにフルーツと、宝石のように輝くスイーツたちが並びます。透明な球体の中に絵が見える「ピーターラビットの妹たちのぷるぷるデザート」は、ゼリーとわらびもちの間のような楽しい食感。
作品のファンが思わずときめいてしまうのが、ピーターラビットの描かれたスコーンと、スコーンに付けるブラックカラントジャム(カシスジャム)&ホイップ!
ピーターラビットの妹たちがカシスを食べて過ごすシーンがあり、絵本の中に出てくる味に思いを馳せられるのだとか。
ピーターラビットのカプチーノ
ピーターラビットのカプチーノとアイスラテのステンシルは、なんと19 種類の絵柄から選べます。どのキャラクターもかわいくて迷ってしまうラインナップですが、ファンの方からは猫のキャラクターも人気なのだそう。
まるで絵本のような空間で、可愛らしいドリンクやスイーツとともに優雅なティータイムを過ごしてみては?
- ■お店情報
- 名前:ピーターラビット™ガーデンカフェ 自由が丘
- 住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1丁目25-20 自由が丘 MYU1F
- 営業時間:平日11:00〜19:00(LO18:00)土日祝11:00〜20:00(LO19:00)
- 定休日:無休
- HP: http://www.peterrabbit-japan.com/cafe/
- ※営業時間等に変更がある可能性がございます。詳細はお店のHPやSNSをご確認ください。
- BEATRIX POTTER™ © Frederick Warne & Co.,2021
まだまだ自粛ムードは続きますが、日常からちょっぴり離れてリフレッシュ。まるで海外や物語のような世界に浸ってみてはいかがでしょうか?
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