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    果物本来のおいしさを堪能!幡ヶ谷『果実店canvas』のフルーツサンド

    少しずつ春めいてくるこの頃。旬の果物を堪能できるフルーツサンドはいかがですか?今回ご紹介するのは、果物屋さんのフルーツサンド。

    幡ヶ谷駅から歩くこと6分。住宅街にひっそり佇むのは、2019年9月に代々木上原にオープンした『果実店canvas』。平日の午前にもかかわらず、お子さん連れ、お友達同士で、そしてご夫婦でとさまざまなお客さんで賑わっています。

    お話を伺ったのは、オーナーの佐藤さん。お店を始めたきっかけやフルーツのこだわりを伺いました。

     

    果物本来のおいしさを知ってもらうきっかけに

    もともと和菓子屋さんだったという佐藤さん。和菓子屋さんがなぜ果物屋さんに…?佐藤さんと果物をつないだのは、「いちご大福」。

    「和菓子屋をやっていた頃に、いちご大福を作って販売したところとても好評だったんです。そのいちご大福をきっかけに果物屋さんと知り合い、その魅力にはまっていくうちに自分でも果物屋を開きたいと思うようになりました」と佐藤さん。

    果物屋を始めるにあたり、「まずは果物のことを知ってもらうことが大切」とフルーツパーラーを併設した形で『果実店canvas』をオープン。旬のフルーツを使ったフルーツサンドやパフェ、パンケーキの3種類のデザートを楽しむことができます。フルーツパーラーをきっかけに、果物のことをもっと知ってもらえたらと佐藤さんは話します。

    「果物のランクは実はすごく細かく分けられます。でも、それがお客様にはまだちゃんと伝えられていないということに気づきました。例えば、お肉なら松坂牛があって、さらにA5ランク…という風にランクがありますよね。果物はより細かくて同じ種類でも産地によっておいしさが決められ、そして産地が限定されるとさらに名前がランクによって変わる果物もあります。長崎の西海みかんですと、糖度12度以上が『味まる』、13度以上が『味っ子』、14度以上が『出島の華』というように名前が変わるんです。さらに『出島の華』の中にも無印・赤秀・青秀…といった等級があります。同じ名前でも産地や等級によって味わいが変わるんです」。

    こういった果物にまつわる知識はあまり触れる機会がありませんが、フルーツサンドやパフェをきっかけに味わうことができます。

    お店の果物は毎朝佐藤さんが太田市場へ行き仕入れているそう!それは、果物もランクから選び仕入れることで、お客さんに果物本来のおいしさを届けたいという想いから。

     

    旬の果物をふんだんに使ったフルーツサンド

    まるでアートのように美しいフルーツサンド!フルーツサンドは基本1種類ですが、取材時はお客様の希望があった、あまおうのフルーツサンドもありました。3月頃までのメニューだそうです。サンドする果物は、季節によってその時期の旬のものに変わります。

    まずはそのままひと口。ジューシーなあまおうがおいしい…!さっぱりとした口どけのクリームは甘すぎず、果物そのものの甘さが口いっぱいに広がります。サンドするのは、しっとりした白い食パン。通常パンの耳を切り落としますが、耳まで柔らかなのでそのまま残しています。

    「あまおうのフルーツサンドには、動物性の生クリームで、少し軽くさせるために2種類のクリームを使用しています。定番のフルーツサンドは、まず果物の味を楽しんでもらうために、植物性のクリームを使っています」。

    真ん中にあるのはあまおうのソース。そのまま食べても、フルーツサンドにかけて食べてもOK!「自由に楽しんでください」と佐藤さん。

    あまおうの果肉たっぷりのソースをかけた贅沢なフルーツサンド。このひと皿であまおうを堪能!ペロリと食べられちゃいます。

    そしてもう1つ。お客様が次々にオーダーするパフェも気になり…私たちもパフェをいただくことに!

    パフェもすべて佐藤さんの手作りです。クランベリーのジュレにあまおう、生クリーム、クランベリーソース、そのうえに岩塩のクランブル、マスカルポーネとストロベリーのジェラートを。さらにカスタードクリーム、パイを重ね、いちごのソルベに生クリーム、あまおう、最後に細長いパイをのせて完成!ミルフィーユをイメージしたというパフェは、ひと口すくうごとに、さまざまな食感と味わいが楽しめます。岩塩のクランブルの食感やほどよい塩気も◎。

    パフェのメニューも季節で変わります。これまでには紅茶のジェラートや生姜のソルベ、リキュールを加えたものなど大人っぽい組み合わせも登場したそう。今回のあまおうのパフェは、お子様でも食べられるように作ったパフェなのだとか。

    フルーツサンドはテイクアウトもあるので、お土産に購入するのもおすすめです。また、今後はテイクアウトメニュー増やそうと検討中とのこと!バターサンドや、いちご大福が食べられる日も近いかもしれません。

    果物のおいしさを堪能できる『果実店canvas』、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

     

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

     

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