私が「vegan(ヴィーガン)」という言葉と出会ったのは、数年前、ヨーロッパへ海外旅行に行ったときのこと。「ヴィーガン」とは菜食主義を意味する言葉で、健康上、宗教上などの理由から動物性の食品を摂取しないというもの。ヨーロッパの街中には、動物性の食材を使用しないヘルシーでおいしいレストランがあちこちにあり、菜食主義の人もそうでない人も、そのヴィーガンの食事を楽しんでいる様子を見かけました。
日本でも昨今、オーガニックやマクロビオティックなどを気軽に楽しめるカフェやレストランが増えてきています。今回ご紹介するお店もそのひとつ。
“100%ヴィーガン”を掲げるファラフェルサンドの店『Ballon(バロン)』です。お店を立ち上げたのは、大人気レシピ本『作ってあげたい彼ごはん』の著者でおなじみの料理家・SHIORIさん。さっそくお店をのぞいてみましょう。
「もっと気軽にヴィーガンを」ランチやおやつにぴったりのファラフェルサンド専門店
SHIORIさんはフランス・パリに滞在した際、宗教や理念に捉われず、カジュアルにヴィーガンという食文化を楽しんでいる現地の人たちの様子を見て、「日本でもヴィーガンメニューをもっと気軽に味わってもらいたい」と考え、テイクアウトできるヴィーガン食のお店をオープンしました。
店内には、カウンター席が7つあり、黒と白を基調にしたおしゃれなインテリアは、まるで海外に来たかのような気分にしてくれます。
「サステイナブルなファストフード店」をコンセプトに掲げる『Ballon』では、体と環境に優しく、手軽に食べられるメニューを豊富に取り揃えています。
ひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」とたっぷり野菜を詰め込んだヘルシーなピタパンサンド
看板メニューは、「ファラフェルサンド」。ファラフェルとは中近東発祥の豆料理で、ひよこ豆をスパイスと混ぜてカラッと揚げたコロッケのことです。
レギュラーサイズのファラフェルサンドの中身は、揚げたてのファラフェルが4つ、素揚げしたナスと舞茸、赤キャベツとニンジンのマリネ、レタス、角切りトマトがたっぷり詰め込まれ、見た目もカラフルでボリューム満点!
ふわふわのピタパンごとひと思いに頬張れば、外はカリカリ、中はホクホクのファラフェルを始め、さまざまな素材の味と食感を楽しめます。
ファラフェルにかかる2種類の自家製ソースも絶品。お店で手作りされるスパイシーなソースの「アリッサ」と、ゴマベースの「タヒニ」は、ファラフェルはもちろん、野菜とも相性抜群。ヘルシーでエスニックな味わいは、クセになること間違いなし!野菜や調味料はできる限りオーガニックのものを使用しているということで、健康志向の方にもおすすめしたい1品です。
サイドメニューも100%ヴィーガン!お好みのものと組み合わせて
この日は、ファラフェルサンドと一緒にトマトスープと、フルーツソーダを注文しました。ファラフェルサンド同様に、動物性の食材不使用の100%ヴィーガンのスープは、クリーミーなポタージュ状。トマト本来の酸味と甘味が楽しめます。
キウイ、ネーブルオレンジ、ミックスベリーなど、常時2、3種類から選べるフルーツソーダは、季節のフルーツをアガベシロップとてん菜糖を使ったシロップ、ソーダ水で割っています。グラデーションの層が美しく、これからの暑い時期にもぴったりの涼やかなドリンクです。
通りに面した窓からはテイクアウトの注文もできるので、お昼時にはファラフェルサンドを買い求める人たちが続々と訪れていました。揚げたてのファラフェル単体を購入することもできるそうです。
ファラフェルサンドのサイズはスモール、レギュラー、ラージの3種類。お腹いっぱい食べられて、体に優しいから罪悪感なし!朝食に、ランチに、おやつに…気軽にヴィーガンライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。ファラフェルサンドは注文が入ってから5分ほどで作られるので、ぜひできたてを頬張ってみてくださいね。
- ■お店情報
- Ballon(バロン)
- 住所:東京都中目黒3-2-19 ラミアール中目黒104
- TEL:03-3712-0087
- 営業時間:11:00〜18:00
- 不定休
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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