「この食材はどこでどうやって作られているのだろう?」。普段、食事をするときはあまり気にすることのないことかもしれませんが、知ることで食事がもっとおいしく楽しくもなります。
今回は、そんな、食の新しい楽しみを生産者と一緒に提案する取り組みをスタートさせたカフェ『WIRED SHIBUYA』を紹介します。
渋谷駅新南口からカルチャーを発信『WIRED SHIBUYA』
『渋谷スクランブルスクエア』などのショッピングビルが増え、新しい賑わいが生まれている渋谷駅新南口のエリアにある『WIRED SHIBUYA』。同じビルには“100年先の世界を豊かにするための実験区”をコンセプトにさまざまなイベントやプロジェクトが開催される複合施設「100BANCH(ヒャクバンチ)」も入っており、渋谷の新しいカルチャーの発信地としても注目を集めている場所です。
広々とした店内には、さまざまなデザインのテーブルやチェア、ソファが配置。お友だちとのランチ、ひとりのカフェタイム、仕事の打ち合わせなどさまざまなシーンで利用できるレイアウトになっています。
おしゃれなバーカウンターもありました。ドリンクメニューも充実しています◎。
この『WIRED SHIBUYA』では、1月20日から、長野県小布施市の生産者とのコラボレーション企画が開催されます。このコラボレーションは、WIRED PROJECT発、“知る・学ぶ・体験する”をテーマに日本全国の生産者と共に、都心と地方を繋いでいくリアルコミュニティ「47都道府県プロジェクト」の一貫として開催されます。生産者直送の旬な食材を使ったWIRED SHIBUYA限定メニューや、生産者を招いてのトークイベント、現地での収穫体験などが企画されています。
「全国にはさまざまな生産者がいらっしゃりますが、意外と知られていないと思うんです。そういう生産者から直接仕入れた食材を使ったメニューを『WIRED SHIBUYA』で提供することで、興味を持ってもらえたらと思っています。
今回の小布施とのお取り組みでは、メニューで使っている生産農家さんにお店に来ていただいて、お話いただくトークイベントも開催いたします(1月22日)。実際に農家の方とお話をすることってあまりないと思うのですが、こだわりや想いを直接聞くともっとおいしく感じられると思います!」と杜多さん。
小布施の味覚を楽しめる限定メニュー
長野県の北東部にある小布施市は、歴史的な町並みが有名なエリアですが、農作物の生産も盛ん。
雪下人参や葉とらずりんご、小布施牧場の搾りたてのミルクで作るモッツァレラチーズなど、ちょっと珍しい食材がたくさんあります。今回、『WIRED SHIBUYA』では、そんな小布施の食材を堪能できるメニューを提供。
優しい味わいのポタージュはかぼちゃと玉ねぎだけで作ったもの。野菜の味だけで、こんなに旨味と甘みが出るんだとびっくり!秋に収穫後、雪の下で保存することで甘さが増す雪下人参はシンプルにキャロットラペに。シャキシャキした歯ごたえが楽しく、噛むとじんわり甘みが増してきます。
「どうやったら素材の味を生かせるか?ということを一番に考えています。ごくシンプルな味付けや調理法で、素材そのものの味を楽しんでもらえるようなメニューにしています。
農家さんにどうやって食べたらおいしいか、普段どうやって食べているかなども教えてもらい参考にしました。やっぱり作っている農家さんが一番おいしい食べ方を知っているので」。
こちらはゴロッと大きめのモッツァレラチーズがたっぷり入ったトマトソースパスタ。搾りたてのジャージー牛乳で作られるモッツァレラチーズは、滑らかな舌触りと、コクのあるさわやかさが◎。このモッツァレラチーズは、8時間以上かけてひとつひとつ作られており、1週間に数十から100個ほどしか作ることができないのだそう。
そんな贅沢なモッツァレラチーズを手ちぎりで大きめにカットし、たっぷり入ったパスタ。チーズのおいしさを堪能できる1品です。
最後はデザートメニューをご紹介。通常、りんごを作る際、ムラなくきれいに色づかせるために周辺の葉を取り除く工程があるのですが、収穫まで葉っぱを残して栽培される「葉とらずりんご」は、糖度が上りとっても甘いのが特徴。そんな葉とらずりんごは、甘みを存分に活かすために、シンプルな焼きりんごに。
芯を抜いてバターと一緒にオーブンで焼き上げられたりんごは、シナモンスティックとアイスクリームを添えて、爽やかな甘味がおいしい大人のスイーツに。パリっとした皮もおいしい◎。
「農作物、特に果物はそのままの状態が一番おいしいんですよね。なので、どう調理するかはすごく悩んだのですが、あまり手を加えずにシンプルに焼き上げて、りんごのおいしさを味わえるデザートにしてみました。フルプロ農家さんは1月22日のイベントにいらっしゃってくださるので、生産の背景やりんご農家の現状についてのお話をたくさん聞くことができると思いますよ」。
食べることで生産者とつながる
普段の生活の中ではあまり意識することのない、食材の生産地や生産者の想い。「これはどこで作られたものかな?」「どんな人が作ったのだろう?」と少し意識を向けてみると、食事の興味や楽しさが広がるはず。そして、その興味や味わう気持ちが、おいしい農作物を作ってくれている農家さんを応援することにもつながり、巡り巡って、私たちがおいしいものを食べることができることにつながっていくのではないでしょうか。
『WIRED SHIBUYA』では、今後も日本各地の生産者とコラボし、いろいろな食材を使ったメニューの提案や生産者と交流できるイベントを企画しているとのこと。生産者と私たちをつないでくれる架け橋『WIRED SHIBUYA』で、ぜひ、生産者の想いがつまった食材を使ったメニューを楽しんでみてください。
- ■お店情報
- WIRED SHIBUYA
- 住所:東京都渋谷区渋谷3丁目27−1 1F 100BANCH(地図)
- TEL:03-6427-9315
- 営業時間:11:00〜23:00(FOOD L.O. 22:00/DRINK L.O. 22:30)
- ※全席禁煙 Wi-Fiあり
- ■イベント情報
- WIRED SHIBUYA×長野県食材
- 日時:1月22日(水)19:00〜21:00
- 定員:20名様限定
- 参加費:2,000円(税込)
- ワインペアリング+2,000円
- ※お料理代込み。
- ※参加費は当日現金にてお支払いくださいませ。
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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