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    『パレスホテル東京』のお重のアフタヌーンティーで過ごす午後

    オフィス街として、観光地として、そして日本の中心として、さまざまな人が行き交う東京・丸の内。今回訪れたのは、その中心の場所にある『パレスホテル東京』。最近、この場所でしか味わうことのできない日本らしさあふれるアフタヌーンティーが人気を集めています。

     

    重箱のアフタヌーンティー!?

    アフタヌーンティーは、『パレスホテル東京』の1Fロビーにあるロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」でいただくことができます。アフタヌーンティーというとおいしいスイーツと紅茶などを楽しむヨーロッパのものイメージ。しかし、ここのアフタヌーンティーはちょっ特別。“お重”のアフタヌーンティーを楽しむことができるのです!

    『パレスホテル東京』は、場所がら日本の中心として(実際の住所も「東京都千代田区丸の内1-1-1」!)、「美しい国の、美しい一日がある。」をコンセプトに開業当初から重箱のアフタヌーンティーを続けているのだそう。

    3段のお重の1段はお料理を、あとの2段はスイーツが入っています。ランチ感覚でも楽しめるボリューム。料理やスイーツも、見た目は洋風でも使っている食材は和のテイストのものだったり、和洋折衷を感じられる内容になっているのだそうです。季節ごとにテーマや内容が変わるということで、今回は2018年9月1日から始まった「八海山アフタヌンティー」をご紹介します。

     

    「八海山」で知られる酒蔵「八海醸造」とのコラボレーション!

    今回のアフタヌーンティーのテーマは、ずばり“発酵”。発酵の魅力を知りつくした老舗酒造「八海醸造」が『パレスホテル東京』とコラボレーション。洋酒の代わりに、日本酒「八海山」を使用するほか、甘酒や麹、酒粕といった様々な日本酒からできた素材を、料理やスイーツに取り入れています。

    1段目はお料理のお重。1つ1つのお料理に、「八海山」がさまざまな形でコラボレーションしています。

    麹を使った茸のマリネをはじめ、塩麹に漬け込んだ鶏肉を85度で45分間スチームしたお料理に、八海山とフォアグラのパン ド エピスボール、無添加吟醸味噌でいただく野菜スティック。添えられたモッツァレラチーズも、酒粕味噌に漬け込んでいます。プロシュートやスモークサーモンの下は、甘酒と酒粕のフォカッチャも。酒粕や日本酒「八海山」で漬け込むことで、味がまろやかになるのだそう!この1段で日本酒の風味と、発酵を堪能することができます。

    2段目はスイーツのお重。甘酒のマフィンに、酒粕のペ ド ノンヌというフランスのドーナツのようなお菓子に酒寒天のあんみつ、甘酒とヨーグルトのヴェリーヌ(グラスに入ったデザートのこと)。

    甘酒を使ったマフィンはしっとりとしていて、クリームチーズを使った濃厚なクリームとの相性も抜群です。寒天は、『パレスホテル東京』オリジナルの日本酒「壱ノ壱ノ壱」を使ったシロップに漬け込んでいます。日本酒の香りが楽しめる大人のあんみつです。

    ヴェリーヌのヨーグルトは1度脱水し、その分甘酒を加えて、ふわっとした香りが楽しめる濃厚かつ酸味のあるさっぱりとした味わい。1段ごとのスイーツのバランスも絶妙です。

    3段目もスイーツのお重です。麹醤油とほうじ茶のクレームブリュレ、干し柿と酒粕チーズの鳴門仕立て、日本酒ケーキ「壱ノ壱ノ壱」。クレームブリュレは、通常卵を使ってオーブンで焼きあげるのですが、今回は寒天と米粉を使って炊き上げた、ぷるっとした食感のクレームブリュレに仕上げているそう。レモンの皮を練りこんだ酒粕のクリームチーズと干し柿の鳴門は、まさに和洋折衷な新感覚のスイーツになっています。

    左下の日本酒ケーキ「壱ノ壱ノ壱」は『パレスホテル東京』のB1Fにあるペストリーショップ『Sweets & Deli(スイーツアンドデリ)』でも購入できる人気アイテム。

    日本酒ケーキ「壱ノ壱ノ壱」

    ひと口食べると、しっとりとしていて、かつほどけるような軽い食感に驚き!そしてやさしい日本酒の香りが口いっぱいに広がります。『Sweets & Deli』では、桐箱で販売されているので、手土産や特別な人へのプレゼントにもおすすめです。

    八海山の酒粕とオレンジのスコーン

    アフタヌーンティーといえば!というイメージのスコーンも発酵を取り入れ、オレンジと酒粕のスコーンに。お重に入っているクロテッドクリームとレモンのコンフィチュールとの相性も◎。

    少しずついろいろなものを楽しめるのもうれしいですね。アフタヌーンティーは3時間ゆっくり過ごすことができるので、おしゃべりを楽しみながらおいしい料理とスイーツを堪能することができます。

    『パレスホテル東京』のベーカリーやペストリーを統括する窪田シェフ

    今回の3段のアフタヌーンティーを考えるときに意識されたことを、窪田シェフに伺いました。

    「日本酒や甘酒は、もともと同じお米でできています。そのため、味が一方向にならないようにしました。同じお米原料でも、合わせる食材によって香りが変わってくるので、カステラにするときはふわっとした甘い香りになりますし、寒天は刺すようなアルコールの香りになるんです。食べ終わったときに、全体を通して発酵文化の豊かさを楽しんでいただけたらと思います」と窪田シェフが教えてくださいました。

     

    日本酒とも相性抜群!大人のアフタヌーンティー

    お店で点ててくれる柚子抹茶

    アフタヌーンティーというと紅茶のイメージですが、ドリンクのメニューもさまざま。紅茶やコーヒーはもちろん、中国茶にアロマティー、柚子抹茶という和テイストのものも。ふんわりと柚子の爽やかな香りがすっと抜けて、すっきりとした飲みごこち。

    そして、今回の「八海山アフタヌーンティー」には、グラスシャンパンまたは純米吟醸酒「壱ノ壱ノ壱」を付けることもできます。料理やスイーツ自体にも日本酒をはじめ、甘酒や麹などを使用しているので相性抜群なのだとか。他では味わえない、大人なアフタヌーンティーを楽しめちゃいますね。

    「発酵したもの同士は相性がいいので、チーズ×酒粕、干し柿×クリームチーズといった組み合わせがよく合います。もともと調理をやってきた経験もあって、その経験からインスピレーションを受けてデザートを作っていて、お皿に盛り込んだ形のデザートが好きなんです。

    このお重のアフタヌーンティーセットは持ち帰ることはできず、ここでしか食べられないもの。『パレスホテル東京』へ来ていただいて、特別なひとときをお楽しみいただけると思います」と窪田シェフ。

    テラス席もあり、窓からはお濠(ほり)を泳ぐ白鳥を眺めることも。東京の中心でありながら、緑も感じられ、料理とスイーツをじっくり堪能できます。ついつい会話もはずんで、のんびり過ごす午後。この場所に訪れた人しか、味わえないアフタヌーンティーを、ぜひ体験してみてくださいね。

     

    • ■お店情報
    • パレスホテル東京 ロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」
    • 住所: 東京都千代田区丸の内1-1-1 1Fロビーラウンジ
    • TEL:03-3211-5309
    • 営業時間: 10:00〜midnight
    • ※アフタヌーンティーのご提供時間
    • [平日]13:00〜16:00、[土日祝]14:00〜16:00
    • ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

     

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