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    噂のボリュームサンド「沼サン」のおいしさの秘密を聞いてきた!

    instagramやテレビ、雑誌で話題の「沼サン」という言葉をご存知でしょうか?

    陶芸家の沼夫(ぬまお)こと大沼道行さんが作り始めたという野菜たっぷりのボリュームサンドイッチ「沼サン」。

    今回はそんな話題の「沼サン」が生まれた理由や夏にぴったりのアレンジレシピを、沼夫さんとその奥様である大沼由樹さんのお2人に伺ってきました。

      • 沼夫(ぬまお[大沼道行(おおぬま みちゆき)])
      • 以下、沼夫さん
      • 1963年、岩手県生まれ。益子釜業指導所で陶芸の基礎を学び、益子・笠間の窯元にて修行を重ねる。その後南米ボリビアで地質調査関連の仕事に従事。現在、岩手県紫波町にて作陶。

     

    • 大沼由樹(おおぬま ゆき)
    • 以下、由樹さん
    • 1971年、東京都生まれ。大沼道行のマネジメントを担当。不定期でスキンケア・メイクアイテムを作るワークショップを開催。
    • HP: http://www7a.biglobe.ne.jp/~float-2002/index.html
    • Instagram: yuki0207float

     

    キャベツだらけの見た目におどろき!?「沼サン」が生まれたわけ

    沼夫さんが20代に陶芸の修行をしていた頃、野菜不足を解消すべく朝食で野菜を食べるようにしていたのだそう。その中でいろいろな工夫を重ね、今のサンドイッチに野菜をたっぷり挟むというスタイルに。当時は24時間営業のスーパーもなかったので、冷蔵庫で日持ちし、朝食〜夕食のおかず作りまで応用が利く野菜はなんだろうと考えた結果、キャベツにたどり着いたのだそうです。

    奥様である由樹さんは、はじめて沼夫さんが作ってくれたボリューム満点の「沼サン」を見たとき、そのボリューム満点の見た目に思わず驚いてしまったのだとか。

    「『朝食はサンドイッチでいい?』と言われたので、BLTのようなものを想像していたんです。てっきり脇役だと思っていたキャベツが、どーんと挟んであるサンドイッチにびっくりし、食べるのに少し躊躇しました」と語る由樹さん。

     

    見ているだけで幸せ!野菜たっぷりサンドイッチ「沼サン」

    そして、気になるのが「沼サン」というネーミング。もともと由樹さんが旦那さんのことを、大沼の夫だから「沼夫(ぬまお)」と冗談で友人に話していたんだとか。だから、「沼夫が作るサンドイッチ」を省略して「沼サン」と名付けたのだそう。

    SNSで評判になり、サンドイッチレシピの本を出版

    そしてすっかり朝食の定番メニューになった「沼サン」を由樹さんがハッシュタグを付けてinstagramにレシピを投稿したところ、多くの方々が真似したり、オリジナル「沼サン」を作って投稿するようになり一躍話題に。その結果、レシピ本『沼サン』(宝島社)を出版するまでになりました。

    本の中では、沼夫さんが考案した基本の「沼サン」をはじめ、お2人のご友人でもある食のプロ5名のアレンジも加わった「みんなのアイデア沼サン」のレシピが盛り込まれています。おかず沼サンやデザート沼サン、キャベツ以外の野菜で作る沼サンなど、50ものレシピが紹介されています。

     

    基本の「沼サン」の作りかた、おいしいコツ

    いろいろなアレンジレシピがありますが、まずは基本の「沼サン」の作り方をご紹介します。

    【材料】

    食パン(6枚切り)…2枚

    キャベツ…3枚半(140g)

    玉ねぎ…1/8個(20g)

    ベーコン…2枚

    スライスチーズ(溶けるタイプ)…1枚

    粒マスタード…適量、マヨネーズ…大さじ2〜2と1/2、黒こしょう…適量

    【作り方】

    1.野菜を切ります。

    キャベツは千切りに、玉ねぎはスライスしておきます。

     

    2.具材をのせ、トーストします。

     

    食パンの1枚にチーズ、その上にベーコンをのせ、もう1枚はそのままで2枚ともトーストします。

    のせてトーストすることで、ベーコンやチーズに火を通すことを簡略化したアイデア。一緒にトーストすることで、ベーコンの脂がパンに染みて一石二鳥なんだとか!

     

    3.パンにマスタード塗り、キャベツにマヨネーズを混ぜます。

    パンが焼けたら何ものせていない方の食パンに粒マスタードを塗り、[1]の野菜にマヨネーズと黒こしょうを加え全体をよく混ぜます。

     

    4.すべての具材をサンドします。

    粒マスタードを塗った食パンの上に、野菜を山盛りにのせます。チーズとベーコンをのせた食パンをキャベツの上からのせ、手でギュッとプレスします。

    最後に半分にカットしたらできあがりです。

    おいしい「沼サン」を作るコツもお2人に伺ったところ…

    「初めは面倒でもレシピの分量通りに作ってみることです。2回目からは自分好みにアレンジしてください。具をしっかり混ぜ、迷わずギューッとプレスします。カットする時は躊躇せず、包丁を一気に下まで入れること。ゆっくりカットすると挟んだ具が崩れやすくなります。あとはぜひ、できたてを食べてもらいたいです」と由樹さん。

    さらに、沼夫さんは「手早く作り、できたてを食べる!」とのことでした。

     

    おすすめ!夏の沼サンアレンジ

    沼夫さんが作るサンドイッチから名付けられた「沼サン」ですが、現在は主に由樹さんが作っていて、「#沼サンアレンジ」としてSNSに投稿しています。

    そんなアレンジレシピの中から、これからますます暑くなる季節におすすめのレシピを教えていただきました。

    【ハラペーニョと甘酢らっきょで沼サンアレンジ】 

    【作り方】

    ハラペーニョと甘酢らっきょを粗みじん切りにし、基本の沼サンに混ぜます(量はお好みで)。このとき、マヨネーズの半量をヨーグルトにするとさっぱりした味わいになります。 ハラペーニョのピリッとした辛さとらっきょの酸味の組み合わせで、夏の暑い日も食欲そそられます。

     

    【きゅうりとゆで卵で沼サンアレンジ】

    【作り方】

    きゅうり(大1本)を薄切りにし、塩をふりかけ、水分を拭き取ります。ゆで卵はざく切りにし、マヨネーズ、黒こしょうを混ぜます。少し良いハム3〜4枚を、粒マスタードを塗ったパンに挟むアレンジです。チーズは溶けないタイプがおすすめ!

    こちらは、キャベツが入らないアレンジです。きゅうりや卵といったサンドイッチ定番具材を挟んだり切り方を変えたりすることで、食感も楽しめます。みずみずしいきゅうりの味わいと食感でさっぱりと食べられるメニューです。

    いろいろなアレンジを楽しめる「沼サン」ですが、その際のポイントを教えていただきました。

    「具材をアレンジする時は、挟んだひとつひとつの味がお互いを引き立てるように、調味料を加減します。何でもかんでも挟んで、何を食べているのかわからなくなるのは沼夫的にはあまりよくないようです。食べたときに口の中で良いバランスになる組み合わせを見つけてみてください。考えながら作るのも楽しいです」とのこと。お2人も「おいしそうだな」と思う組み合わせは、まず一度作ってみて、それから再度調整しているそうです。

     

    「沼サン」作りに挑戦!

    PARISmag編集部も実際に作ってみました。

    実際にキャベツを刻んでみると、やはりその量に驚きます!

    いよいよサンドします。緊張の瞬間、ギューッと押さえて…

    半分にカットして完成です。

    キャベツの味付けはシンプルですが、サンドしたことでパンに塗ったマスタードの酸味やベーコンとチーズの塩気など全部が一口で味わえるので、とてもおいしいです。由樹さんが言っていた「食べた時に口の中で良い具合に完成する組み合わせ」とは、こういうことだったんですね!作ってみて、そして食べてみて改めて納得しました。

    また、野菜を切るくらいの作業で火を使わずにできるので、意外と簡単!野菜をたっぷり食べられるのもうれしいです。

     

    SNSで話題となり、今では多くの人が「沼サン」を作っていることについて伺ってみると、「うれしいの一言です。皆さんおいしそうに作ってくださっていて、私たちも見るのが楽しみなんです。難しく考えずに、いろんな組み合わせにチャレンジしてもらいたいです」と由樹さん。

    みなさんも思い思いの具材をギュッとつめこんだ「沼サン」を作ってみてくださいね。

     

    • ■書籍情報
    • 書籍名:『沼サン 野菜たっぷり!幸せサンドイッチレシピ』
    • 著者:沼夫+大沼由樹
    • 出版社:宝島社

     

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