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    パンにまつわるおいしい知識がいっぱい!『パン語辞典』

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    バゲット、デニッシュ、ベーグル、カンパーニュ…。どれも私たちにとっておなじみのパンですが、それぞれがどんな風に生まれ、その名前にどんな意味があるのか、みなさんご存知ですか?

    もちろんそんなの知らなくたってパンのおいしさは変わりません。でもちょっとした豆知識が、普段何気なく手にしていたものをぐっと魅力的に変えてくれることも、たくさんありますよね。

    今回は、そんな楽しさがいっぱいに詰まったパンの本『パン語辞典』をご紹介します!

     

    「ぱんとたまねぎ」のかわいいイラストと深いパンの知識

    著者はイラストレーター、デザイナーとして活躍する「ぱんとたまねぎ」こと林舞さん。このちょっぴり変わった名前は、「あなたとならば、パンとたまねぎだけの貧乏暮らしでかまわない」というスペインに伝わるプロポーズのセリフが由来なのだとか。かつてパン好きが高じて京都(※)に移住し、パンにまつわるフリーペーパーまで発行していたという、まさに筋金入りのパンラヴァー!(※京都にはパンの名店が多く、年間の消費量は全国2位!)

    ちなみに「パン」はフランス語でも「パン(pain)」と言います(種類によって別の呼び方をするものもあります)。

    この本で紹介されているのはパンの材料や詳しい作り方に始まり、種類、歴史、人物、物語にことわざと、パンに関わる言葉なら何でも。

    かわいいマンガでつづったパンの歴史。

    どのページもカラーのイラストや写真がいっぱいで、最初からしっかり読み込むのはもちろん、パラパラと眺めては気になるところから読んでみる、なんて肩ひじ張らない楽しみ方もできます。

     

    「ぱん」にまつわることなら何でも

    “田舎”や“ヘアスタイル”など、一見すると「あれ、これってパンとどんな関係が?」と思ってしまう言葉もちらほら。実際に読んでみると、それは著者が長いパン人生の中で出逢った人やモノのことだったり、もしくはパンにまつわる懐かしい思い出だったり。こんなエッセイ的な一面からも、パンへの溢れる愛が伝わってきます。


    そして時には、「ぱん」という音が入っているだけでやっぱりパンとは無関係、なんてものも…。でもそんなゆるさに、思わずクスッとさせられてしまうんです。

     

    パンを求めて全国へ!全国名物パンガイドとしても◎

    また、おいしいパンを求めて京都へ移住までしてしまったくらいですから、その土地でしか買えない変わり種のご当地パン、地元に愛される老舗パン屋さんなど、一度は食べてみたい各地のおいしいパン情報も満載。“全国名物パンガイド“として旅行のたびに役立ってくれそうですし、この本の情報から“パン巡りの旅”を計画しても面白いかも!

    読んだ後はいつものパン屋さんへ行くのがもっと楽しく、お気に入りのパンがもっとおいしく感じられるはず!ただし、無性にパンが食べたくなってしまうので、夜寝る前など読むタイミングには要注意ですよ。

    • ■書籍情報
      書名:パン語辞典
      著者名:ぱんとたまねぎ
      出版社:誠文堂新光社
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