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    一皿の料理をサンド!美術館にオープンした『二階のサンドイッチ』

    東京都現代美術館が2019年3月29日にリニューアル・オープン。その2階にサンドイッチのお店が登場しました。芸術鑑賞を楽しんだあとは、きっとお腹も空くはず。

    もしくは…じっくりアートを楽しむ前に腹ごしらえしてもいいですよね。この日は、まずサンドイッチのお店に向かうことに!

    メインエントランスからまっすぐ進み、美術館内にあるこちらの階段を登ると…。

    ありました!『二階のサンドイッチ』。一体どんなお店なのでしょうか?さっそく紹介いたします。

     

    『二階のサンドイッチ』とは?

    開放的な空間が広がる店内

    「サンドイッチは額縁のような。」というのがお店のコンセプト。それは、“自由に移動可能なものにした”という点で、サンドイッチは食における「額縁とアートの関係」に似ているから。アートは額縁の誕生により自由に持ち運べるものになり、人々に愛されていきました。その意味で額縁は発明であり、サンドイッチも料理を持ち運びができるようにした点において発明なのです。

    レストランで味わうような料理もサンドイッチに挟むことで、自由に思い思いの場所で楽しめるようにと“一皿の料理”をパンに挟んだサンドイッチが誕生!

    また、近隣の人に気軽に使っていただける場所になれたらという想いもあり、美術館に隣接する木場公園へそのまま気軽に持ち出せるサンドイッチがぴったりだったそう。

    シェフ考案のこだわりの料理を挟んだというサンドイッチ、気になるメニューを紹介します!

     

    メインディッシュをサンドイッチに

    料理の一皿をそのままパンに挟んだというサンドイッチ。現在は、定番の「いつものサンドイッチ」と日替わりの「ときどきのサンドイッチ」の8種類を楽しむことができます。

    季節や、旬のおいしい食材が手に入ると、シェフが新メニューとして登場させることもあるそう!

    豆腐の味噌漬けをサンドした「燻製ベーコンと豆腐の味噌漬けサンドイッチ」や「カカオ風味の照り焼きチキンサンドイッチ」などユニークな組み合わせも。なかでもいちばんの人気は「沼津港直送 鯖のオリエンタルサンドイッチ」!

    「沼津港直送 鯖のオリエンタルサンドイッチ」

    サンドする鯖は静岡の沼津港から直接仕入れた新鮮なものを、毎日お店でさばいています。

    豪快にパンに挟まれた肉厚な鯖は、ふっくらジューシー!鯖に絡んだチリソースの甘辛さがやみつきに。

    また、『二階のサンドイッチ』では、サンドイッチを注文すると「あたためますか?」と聞いてくれます。一体どういうことなのでしょう?

    「料理はお客様へご提供した瞬間に100点のおいしさになるよう仕上げるもの。サンドイッチもいちばんおいしい状態でお召し上がりいただきたい」という想いから「あたためる」というひと手間を挟んでいるそうです。

    サンドイッチは店内にある特別なマシーンの中へ。通常のレンジやオーブンと違い、パンの外側はパリっと、中の野菜はシャキシャキのままに仕上がるという優れもの。

    あたためないこともできますが、おすすめはやっぱり「あたため」!お客様も「え!あたためてもらえるんですか?」と喜んでくれるそうです。

    あたためたサンドイッチは、パニーニのよう!

    パンの生地もお店のオリジナル。ベースとなる生地を大阪で作ってもらい、発酵から焼き上げまでは店内のキッチンで行なっています。美術館内でパンを焼いているなんて、なんだか不思議ですよね。

    クロワッサンにたっぷりのあんこと生クリームをサンドした「小倉のサンドイッチ」

    デザート感覚で楽しめるサンドイッチもあります。

    自家製カスタードとフルーツのサンドイッチ

    クロワッサンは完成までに20回ほども試作を重ねたこだわりの一品。パンはザクザクとした食感が心地良く、パイのように軽いんです。甘すぎない自家製カスタードクリームと絶妙にマッチ。まるでミルフィーユをいただいているような感覚に。

    今後もどんなデザートサンドイッチが登場するのか楽しみ!

    テイクアウトもできるので、公園でピクニックも◎

    スタッフさん限定のバッチ

    カップに貼られたシールや、スタッフの方々がつけているというこのバッチ。これはサンドイッチの中に挟む“具材たち”を抽象化したものだそう!

    「これはハンバーグみたい!」「トマトかな?」なんて自由に想像をふくらませてみては?

     

    サンドイッチと楽しむドリンクメニュー!

    『二階のサンドイッチ』は、ドリンクメニューもこだわりがいっぱい。甘味は精製された砂糖は使わずアガペシロップを使っていたり、お茶もオーガニックのものを選んでいたり、「おいしいくて、体にいいもの」にこだわっています。

    ちょっと一息つくときにもぴったりな2種類をオーダーしました。

    蜂蜜と檸檬のジャスミンティー

    「ジャスミンティーです」と渡されてびっくり! 鮮やかな2層に分かれています。

    上の層は、バタフライピーというメディカルハーブティーで、このブルーの色も葉っぱ本来の自然な色。下の層は、自家製レモンシロップで甘みを加えたジャスミンティー。この2層を混ぜることで、レモンの酸にバタフライピーが反応して色合いが赤く変化していきます!色が変わっていく過程も楽しめるなんて、なんともアートなお茶。

    爽やかな酸味と程よい甘みで、暖かい季節にぴったりのドリンク。香りもふわっと広がり、芸術鑑賞に集中した頭をすっきりリフレッシュさせてくれそうです。

    自家製いちごミルク

    こちらは「自家製いちごミルク」。お店で手作りするいちごのコンポートが入っていて、果肉感いっぱい。牛乳と一緒にもぐもぐ食べるような感覚のドリンク。どこか懐かしい味わいの「いちごミルク」は、家族で来たお子様だけでなく、お父さんにも人気のメニューなのだとか!

    サンドイッチ同様、ドリンクのメニューでも、ジャスミンティーのレモンシロップや、いちごミルクのコンポートなど、手作りのものを大切にしています。

    また、『二階のサンドイッチ』には広々としたテラスも。館内にいながらピクニック気分も味わえちゃいます。

    テラスから階段を降りると中庭も

    美術館ならではの壁で写真を1枚

    あたたかくなり、恋しくなるものといえばアイス!「デニッシュが突き刺さったミルクソフトクリーム」は、その名の通り自家製のデニッシュが刺さったソフトクリームです。

    牛乳の糖分のみですっきりとした甘さのソフトクリーム。それでいて、ミルクのコクがしっかりあります。デニッシュでアイスをすくって食べても美味!

    オープンしてまだ1ヶ月も経たないうちに、ランニング帰りの方がふらっとサンドイッチを買いにきたり、おばあさんがのんびりお茶を楽しんだりと、さっそく地元の方も多く訪れているそうです。

    もちろん美術館の展示をじっくり楽しんだあとのブレイクタイムにもぴったりの『二階のサンドイッチ』。ひとりでアートの余韻に浸ってもよし、友人と企画について解釈を談義してもよし。『二階のサンドイッチ』で、ちょっと特別なひと時を自由に楽しんでみてはいかがでしょうか?

     

    • ■お店情報
    • 二階のサンドイッチ
    • 住所:東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内
    • 営業時間: 10:00~18:00(L.O.17:30)
    • 定休日: 美術館休館日

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

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