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旅の朝を輝かせる、スペシャルなモーニング・テーブル

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旅の朝を輝かせる、スペシャルなモーニング・テーブル

旅行中、毎朝宿泊しているホテルのレストランで朝食を済ませてはいませんか?
せっかくなら、少しだけ早起きをして、宿泊先とは異なる場所へ朝食を食べに出かけてみるのもおすすめです。

朝の光に包まれた街を歩き、焼きたてのクロワッサンから立ちのぼるバターの香りに誘われる。あるいは、クリスタルのシャンデリアが煌めく空間で、銀器の美しい輝きに目を細める。
そんなひとときが、旅の記憶をより豊かなものにしてくれることがあります。

今回は、ベル・エポックの面影を残す老舗サロン・ド・テから、最高級パラスホテルのメインダイニング、ヴェルサイユ宮殿の敷地内で過ごす特別な朝、そして週末だけのお楽しみまで。
パリとヴェルサイユで出会った、4つの特別なモーニング・テーブルをご紹介します。

1. ベル・エポックの気品に包まれる、甘美な朝
アンジェリーナ本店(Angelina Paris – Rivoli)

パリ1区、リヴォリ通りに佇む「アンジェリーナ」は、1903年創業の老舗サロン・ド・テ。


一歩足を踏み入れれば、そこには華やかなベル・エポックの余韻が漂っています。クラシカルなインテリア、重厚な家具、そして長い歴史を刻んできた空間の趣。
かつてココ・シャネルも通ったといわれるこの場所で過ごす朝は、単に朝食をいただくという以上の意味を持ちます。

 

この日選んだのは、「Angelina breakfast」。
紅茶やコーヒー、あるいはアンジェリーナを代表するホットチョコレートから一杯を選び、フレッシュなオレンジジュース、ミニ・ヴィエノワズリー、バゲット、そして卵料理を楽しむ構成です。

ミニ・ヴィエノワズリーは、クロワッサンとパン・オ・ショコラ。バターの香りをまとったクロワッサンと、チョコレートの豊かな風味を包み込んだパン・オ・ショコラ。朝のパリでいただく焼きたてのヴィエノワズリーには、それだけで旅情を呼び起こす力があります。
卵料理はスクランブルエッグまたはオムレツから選ぶことができ、この日はオムレツを。ふんわりと焼き上げられた卵は、どこか素朴でやさしい味わい。フレッシュなオレンジジュースとともにいただけば、心身がゆっくりと目覚めていくようです。

そして、アンジェリーナを訪れたなら、やはり甘美な誘惑を素通りすることはできません。この日は、朝食に季節限定のモンブランをプラスしました。
「バニラモンブランタルト」は、ブルトン・ショートブレッドを土台に、クリーミーなバニラムースとマロンクリームを重ねた一品。

一方の「チェリー・ハイビスカス・モンブラン」は、メレンゲを土台に、マロンクリームの中にホイップクリーム、チェリーとハイビスカスのコンポートを合わせています。
栗の濃厚なコクを、チェリーやハイビスカスの爽やかな酸味が引き立て、夏にふさわしい軽やかな余韻を残すモンブランでした。

なお、アンジェリーナは日本から一度撤退した後、2024年4月に東急プラザ原宿「ハラカド」へ再上陸しました。

日本の店舗では、名物のモンブランはもちろん、アボカドブリオッシュトーストやラザニアなどの食事メニューも楽しめます。パリ本店とはまた異なるメニュー構成でありながら、アンジェリーナならではの優雅な世界観を感じられるのも魅力です。

パリの朝の記憶を思い出しながら、日本でアンジェリーナの味わいに再会できるのも嬉しいところです。

Angelina Paris – Rivoli
226 Rue de Rivoli, 75001 Paris, France
TEL:+33 1 42 60 82 00

ANGELINA 東急プラザ原宿「ハラカド」店
東京都渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」2F
TEL:03-6427-1540
営業時間:11:00〜21:00(L.O.20:00)
定休日:施設に準ずる

 

2. 宮殿のような美空間で味わう、究極のアール・ド・ヴィーヴル
Restaurant Le Meurice Alain Ducasse

パリ1区、リヴォリ通りに面する最高級パラスホテル「ル・ムーリス」。
そのメインダイニング「Restaurant Le Meurice Alain Ducasse」は、ヴェルサイユ宮殿の「平和の間」に着想を得た壮麗な空間です。
クリスタルのシャンデリアが光を放ち、アンティークの鏡がその輝きを幾重にも反射する。朝の光が差し込む時間でさえ、そこには夜の晩餐会にも似た華やぎがあります。

ここでの朝食は、単に一日のエネルギーを補給するための食事ではありません。最高級の素材を選び、丁寧に仕立て、美しい空間でゆっくりと味わう。
その一連の時間そのものが、フランスの「アール・ド・ヴィーヴル(暮らしの美学)」を体現しています。

テーブルには、フレッシュなフルーツジュースやバター、焼きたてのヴィエノワズリーなどが並び、卵料理もオムレツやエッグベネディクトなどから選ぶことができます。

なかでも特筆すべきは、メニューに「par / by CÉDRIC GROLET」と記されたヴィエノワズリーです。
「世界最高のパティシエ」に選出された実績を持つ、現代の製菓界を代表するセドリック・グロレ氏。ル・ムーリスでは、彼の名を冠したペストリーやヴィエノワズリーが、朝食のテーブルにも登場します。
外側はパリッと香ばしく、幾重にも重なる生地は繊細。ひと口頬張れば、豊かなバターの香りが広がり、朝食のクロワッサンという身近な存在が、ひとつの芸術品へと昇華されていることを感じます。

最高峰の美食を、朝の光の中で味わう。それは、ル・ムーリスだからこそ許される、贅沢な一日の始まりでした。

Restaurant Le Meurice Alain Ducasse
Le Meurice, 228 rue de Rivoli, 75001 Paris, France
レストラン予約:+33 (0)1 44 58 10 44
ホテル代表:+33 (0)1 44 58 10 10

3. 王家の記憶を受け継ぐ、時空を超えた朝
Le Grand Contrôle
Château de Versailles

パリから少し足を延ばし、ヴェルサイユへ。
宮殿の敷地内に佇む「Le Grand Contrôle」は、18世紀に建てられた歴史的建築を再生した、特別なホテルです。ここで過ごす朝は、パリのホテルやサロン・ド・テで迎える朝とは、まったく異なる時間の流れを持っています。
窓の外に広がるのは、ヴェルサイユの庭園。かつて王侯貴族が過ごした場所で、朝の光を感じながら朝食をいただく。それだけで、現代の日常から遠く離れた世界へと誘われるようです。

アラン・デュカスの哲学が息づく朝食は、ホテル滞在の朝を特別なものにしてくれる体験のひとつ。

焼きたてのパンやヴィエノワズリー、卵料理など、朝食として親しみのある料理でありながら、その舞台とサービスによって、まったく異なる物語を帯びていきます。テーブルウェアや銀器、料理のプレゼンテーションに至るまで、細部へのこだわりが行き届いているのも印象的です。

ここで味わう朝食は、単に「王家の朝食をそのまま再現したもの」というよりも、ヴェルサイユの歴史とフランスの美食文化を、現代の洗練によって体験する朝と表現する方がふさわしいでしょう。
観光の合間に立ち寄る朝食ではなく、ヴェルサイユを訪れる目的のひとつになり得るほどの特別なものでした。

Le Grand Contrôle
12 rue de l’Indépendance Américaine, 78000 Versailles, France
ホテル代表:+33 (0)1 85 36 05 50
レストラン:+33 (0)1 85 36 05 77

4. 日曜日の朝を、味覚の錬金術で満たす
CAFÉ PIERRE HERMÉ PARIS BEAUPASSAGE

左岸のトレンドエリア、7区のボーパサージュ。
その一角に佇む「CAFÉ PIERRE HERMÉ PARIS BEAUPASSAGE」は、日曜日の朝を特別なものにしてくれる場所です。

ここで楽しみたいのが、日曜限定のブランチ。テーブルに運ばれてくるのは、ピエール・エルメ氏の美学が凝縮された、甘美なモーニング・テーブルです。
まずは、フランボワーズとローズが織りなす代表作「イスパハン」の世界をクロワッサンに閉じ込めた「クロワッサン イスパハン」。
そして、ピスタチオのパン・オ・ショコラや、パンケーキなど。
ひとつひとつが、単なる朝食のパンではなく、ピエール・エルメならではの「味覚の構築」を楽しませてくれます。

フレッシュジュースやラテとともに甘いヴィエノワズリーを楽しんだ後は、パンケーキやグラノーラ、エッグベネディクト、オムレツなどのセイボリーへ。スモークサーモンを使ったワッフルや、エルメ流のバーガーなど、選択肢も豊富です。

そして、最後を飾るのは、やはりパティスリー。「イスパハン」や「ドゥ ミルフィーユ」、「タルト アンフィニマン ヴァニーユ」などの代表作、あるいはマカロンを選べば、日曜の朝食は、優雅な美食の宴へと姿を変えます。
甘いものから始まり、塩味の料理へ。そして再びパティスリーへ。その構成は、いわゆる「朝食」や「ブランチ」という枠を超え、ピエール・エルメの世界を一度に味わう、小さな美食のコースのようでした。

 

パリで味わったあの美食の記憶を、日本で再び楽しめる場所として、こちらもぜひチェックしてみたい一軒です。

CAFÉ PIERRE HERMÉ PARIS BEAUPASSAGE
53–57 rue de Grenelle, 75007 Paris, France
TEL:+33 1 82 73 27 20

ピエール・エルメ・パリ 丸の内
東京都千代田区丸の内3-2-3 二重橋スクエア1F
TEL: 03-3215-6622
営業時間: 11:30 – 19:00 ※定休日なし(二重橋スクエアの規定に準ずる)

〈パリの朝食・ブランチをもっと楽しむポイント〉
1.事前予約をスマートに:
今回ご紹介した店舗はどこも人気が高いため、旅の予定が決まり次第WEBなどで早めに確保するのがマストです。

2.ドレスコードを愉しむ:
ラグジュアリーホテルでの朝食や話題のカフェブランチは、少しドレスアップして訪れましょう。お気に入りのワンピースやジャケットを羽織って、優雅な朝を演出してみて下さい。

朝の光、焼き立てのパンの香り、美しい空間――。
次のパリ旅行では、是非、「朝食・ブランチも旅の目的地」にしてみませんか?

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ボンジュール・フランス
公式HP  SNS

文:岩谷貴美

旅の朝を輝かせる、スペシャルなモーニング・テーブル

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