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見て、食べて、シェアして、3度おいしい!勝どき『タヌキ・アペタイジング』のベーグルサンド

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見て、食べて、シェアして、3度おいしい!勝どき『タヌキ・アペタイジング』のベーグルサンド

超大型タワーマンションが林立する一方で、昔ながらの下町風情も残している勝どき。あまりパンのイメージがないエリアですが、連日行列のできるベーグル屋さんがあるのをご存知でしょうか?『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』という、ちょっと不思議な名前のベーグル屋さん。人々が魅了される理由とは…その秘密を探るべく、オープン前のお店にお邪魔してきました!

 

裏路地にひっそり佇む人気店

駅を出ると、ふっと潮の香りがする臨海エリアの勝どき。今回訪れた『タヌキ・アペタイジング』は勝どき下町エリアの一角にあります。地図を見ながらお店を目指すと、かなり細い小路に入りました。白い木造建築の1階にある『タヌキ・アペタイジング』は、4人入ったらいっぱいの小さなお店です。

勝どき『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』を営む木幡さんご夫妻お店を営む木幡さんご夫婦

「勝どきという土地に縁はないのですが、長屋というこの建物がおもしろかったのでここにオープンすることを決めました」と語るのは店主の木幡さん。下町住宅の象徴とも言える長屋をリノベーションしたお店は、シンプルながら温もりを感じる雰囲気です。

『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』のベーグルサンド個性豊かなベーグルサンドたち

お店に入ると、すでに10種類のベーグルと色とりどりのベーグルサンドが並んでいました。なぜ木幡さんはベーグル専門店をオープンしたのでしょうか?

「スーパーで売っているベーグルを食べてみたら、むっちりとしたその食感がおもしろくハマったのがきっかけです。そこからNYへ行ってベーグルの食べ歩きをしたり、ベーグルの専門店でも働きました」。

ベーグルの本場でいろんなベーグルと出会い、東京のベーグル専門店で修行もしてきた木幡さんですが、基本は独学でベーグル作りを学んだそう。

 

ベーグル×具材で楽しみは無限大

『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』のベーグルハーブやナッツを練りこんだ「デュカ」など個性的なベーグルも購入できます

「もちろん、素材にもこだわっています。でも1番こだわっているのは、ベーグルと具材の組み合わせ、そしてその比率です」という言葉通り、お店には彩りカラフルで美しいベーグルサンドが並びます。そのまま食べてもおいしいですが、サンドにすることで、何倍も幅広い楽しみ方ができるのがベーグルの魅力だと木幡さんは言います。

『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』のベーグルサンドベーグルサンドは常時15種類ほど並びます

サンドで楽しんでもらうため、歯切れのよい食感とちょうどいい大きさを意識しながらベーグルを作る木幡さん。世界を旅した若い頃の経験がベーグル作りに活かされているんだとか。

「具材を考えるのは、どこかで食事をしたときがほとんどですね。あと海外で食べた食事を思い出し、ベーグルサンドで再現できないか考えたりします」。

おいしいことは大前提。そのうえで、色や味のバランスを綿密に考えながら、見た目にも美しいベーグルを作っているのです。

 

しょっぱい、甘い、甘しょっぱい、どれもおいしいベーグルサンド

色鮮やかなベーグルサンドの中から、木幡さんおすすめのメニューを教えてもらいました。

『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』のベーグルサンド

「全部おすすめです(笑)。『いくらとエッグ』『ベーコンエッグ』『生ハムとアンチョビバター』『ハム、ゴーダとルッコラ』がお食事系としては人気です」。

いくらとゆで卵を合わせるなんてちょっと驚きですが、カラスミのような香りがして絶品。

『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』のベーグルサンド「かぼちゃと生ハムのカラフルポテト」(中央)

『かぼちゃと生ハムとカラフルポテト』はシャドークイーン(紫)、ノーザンルビー(ピンク)、インカのめざめ(黄色)と、かぼちゃのオレンジがフォトジェニック。半分ずつ違う味が楽しめるよう作られています。甘い×しょっぱいが交差するベーグルサンドは「どっちつかずが好きなんですよね」という木幡さんらしい、1品なのです。

『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』のベーグルサンドあんこ好きという木幡さん。2種類の自家製あんを作っています

スイーツ系サンドでは、あんこ系が人気。「自家製あんこバター」はふっくらと炊いた兵庫県産の丹波大納言にバターを合わせました。粒感をしっかりと感じる大納言を挟んでいるのは米粉ベーグル。お餅を彷彿とさせるモチモチ感で、和スイーツのようです。

ほかにも、「白餡クリームとマンゴー」は丁寧に漉した北海道産の大手亡豆にクリームチーズを合わせた特製クリームとマンゴーの組み合わせ。フレッシュでジューシーなマンゴーを、甘さを抑えた白餡クリームが引き立てます。

『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』のベーグルサンド黒いベーグルはサンド専用のイカスミ入り

定番はあるものの、メニューのほとんどは季節によって食材が変わります。共通するのは今までない組み合わせ!「次行ったらどんなベーグルサンドに出会えるかな?」と考える時間も楽しいひと時ですね。

『TANUKI APPETIZING(タヌキ・アペタイジング)』の店主・木幡さん

最後に店名の由来をうかがったところ、木幡さんはこう答えてくれました。

「信楽焼のタヌキの置物など、街の中にタヌキって結構いるんですよね。裏路地にあるお店だから、もしかしたら忘れられちゃうかもしれない。でも街にいるタヌキを見て思い出してくれたら、うれしいなと思って『タヌキ』と付けました」

取材を終えお店を出ると、オープンを待ちわびるお客さんで行列ができていました!タヌキに誘われて裏道に入れば、そこには焼きたての絶品ベーグルが待っています。初夏の東京湾お散歩のお供に、『タヌキ・アペタイジング』のベーグルサンドをどうぞ!

 

※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

 

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