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食べ放題で動物園なイベント!?「農業見本市」

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食べ放題で動物園なイベント!?「農業見本市」

寒くて暗くて長いパリの冬。パリの夏は夜10時を過ぎても明るく、夢のように長い日照時間である代わりに、冬は明るい時間が本当に少なくてちょっと憂鬱な気分になるのです(ちなみに、パリの冬はだいたい10月はじめ〜3月終わりくらいまで)。真冬のパリは朝9時を過ぎても真っ暗でまるで夜中みたい。そんな中を通勤・通学して行くけれど、やっぱり人間には朝太陽が必要だなあと思ってしまう暗さ…。

そんな冬の間、パリっ子を楽しませてくれるもののひとつが楽しいイベントや見本市。中でもちびっ子たちにも大人気なのが、パリで毎年2月下旬頃に行われる「Salon International de l’Agriculture」(サロン・アンテルナショナル・ドゥ・アグリキュルチュール=国際農業見本市)です。

 

牛、馬、豚、ヤギ、ロバ、うさぎ…まるで動物園

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大きな展示会会場をいくつも使う大規模なこのイベント。先日も「スキーバカンス」と呼ばれる、2月後半にある2週間の学校がお休みの時期に合わせて開催されました。食糧自給率が120%を超える農業大国フランスの底力を目の当たりにできるこのイベントには、「農業」にまつわるもの一切合切が一堂に集まっていました。

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大きな会場いっぱいに、フランス各地からやってきた牛、馬、豚、ヤギ、ロバ、うさぎ…などが並びます(しかも牛や馬はもう見たこともないほど、とてつもなく大きい!)。

動物たちをすぐ目の前で見られるとのことで、大喜びの子供たちでいっぱい。展示会場はさながら動物園状態でした。と思いきや、動物たちの真横には牛肉や羊肉や豚肉の部位を説明する図や、解体されて吊るされている肉がケースに入っていたり…。よく考えると複雑な心境になる光景も。

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毎日食べているものについて考える場

さっき見ていたかわいい動物たちは、実は私たちが普段食べているものなんですよね。そして、その動物たちを飼育する農家の人たちがいて、乳からチーズや乳製品が作られ、マルシェに並ぶ肉になり、私たちの毎日の食卓に登場しているんだ。と、かなり子供にも大人にも勉強になり、考えさせられる場となっています。

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違う会場ではドッグショーや農業コンクールなども行われ、さらに別の会場ではフランス各地はもちろん、世界中の食品を試食したり購入したりできるおいしいもの会場に。

その場で食べられるレストランもいくつも出現して、大盛り上がり。「農業と食」にまつわるモノ・コトが一堂に会する、楽しくておいしいイベントなのです。

食べ放題で動物園なイベント!?「農業見本市」

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