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自家製ベトナムハムがくせになる!元住吉『タオズ バインミー』

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自家製ベトナムハムがくせになる!元住吉『タオズ バインミー』

みなさんはベトナム料理と言うと、何を想像するでしょうか?「フォー、生春巻き…。それから…?」と意外に出てこないもの。ごはんや麺がよく食べられているのはもちろんですが、ベトナムはフランスの統治下にあったため、パンも大好きな国。手軽に食べられるサンドイッチも日常食のひとつです。

そんなベトナムの定番サンドイッチ「バインミー」が近頃、日本でもじわじわと人気を集めています。

元住吉『タオズバインミー』の外観

バインミーを求めやってきたのは元住吉。駅から3分ほど歩くと、『Thao`s BANH MI(タオズ バインミー)』があります。2015年にオープンし、今年で3年目を迎えるベトナムサンドイッチの専門店です。

元住吉『タオズバインミー』の店主小坂さん

店主の小坂由紀さんにお話を伺いました。

 

バインミーサンドイッチとの出会い

小坂さんがバインミーを初めて食べたのはアメリカ。OLを辞め、語学留学のために1年間アメリカへ行っていたときによく食べていたそう。

「アメリカは移民も多くて、ベトナム人のコミュニティがあったり、バインミーのお店もいっぱいあるんです。ベトナムと日本は同じアジアということで、味覚も近いし、日本人も絶対好きな味だから流行ってもおかしくないなって思っていたんです。でも日本ではそれまでバインミーを食べたことなかったですね」と小坂さん。

元住吉『タオズバインミー』の店内

日本に帰ってきてから「またあのサンドイッチが食べたい」と探してみるも、バインミーのお店がなく「自分で作ろう!」と決心。それまで料理に全くと言っていいほど興味がなかったという小坂さんの人生を、アメリカで食べたバインミーサンドイッチとの出会いが大きく変えました。

元住吉『タオズバインミー』は食券を購入するスタイル『タオズ』のバインミーサンドイッチは食券で購入するスタイル

ベトナムへ毎年足を運び、バインミーを食べてきた小坂さん。お店をやろうと決めてからは、色々と調べて本を読んだり、ベトナムのクッキング動画を見たり、ベトナム料理研究家の先生のレッスンを受けたり。とにかく毎週末バインミーを作っては友達や家族に食べてもらったり、友達のカフェの空き時間を利用してお店をやらせてもらったりと夢中になってバインミー作りに励んでいたのだそう。

元住吉『タオズバインミー』の内観

ベトナムでバインミーは、日本の「おにぎり」くらい日常的に食べられているもの。お店によって挟む具材も様々なので、みんなそれぞれお気に入りのバインミー屋さんがあるのだとか。

ちなみに「bánh mì(バインミー)」はベトナム語で「パン」という意味だと教えてくれました。日本や英語圏で「バインミー」と言えば、ベトナムサンドイッチのことだと通じるそうですが、現地ではパン屋さんに案内されてしまうかもしれませんよ!

 

自家製!2種類のベトナムハム

小坂さんがバインミーを作る様子

お店で販売するバインミーは、8種類。7種類がグランドメニューで1種類がそのときのおすすめに変わります。すべて小坂さんが開発されたメニューで、具材もソースも自家製です。

1番人気の「自家製ベトナムハムとレバーパテ」のベトナムハムは、ベトナム人のクッキング動画を何度も何度も何度も…繰り返し見て学んで作り上げたもの。必要な調理器具はベトナムに買いに行き、誰から教わったわけでもなく独自に研究を重ねて完成させたというから驚きです!

元住吉『タオズバインミー』の「自家製ベトナムハムとレバーパテ」自家製ベトナムハムとレバーパテ(レギュラーサイズ)

2種類のベトナムハムは、1つが「Gio thu(ジョートォ)」と言う、加熱して出てきたコラーゲンで押し固めたテリーヌのようなハム。もう1つは「Cha lua(チャールア)」と言って、豚肉を何回もすったものを巻いた、ソーセージのようなハムです。「Gio thu」はキクラゲや軟骨が入っており、現地ではおつまみとしてお正月やパーティーなどお祝い事の際に、チリソースと野菜、なますと一緒に食べるのだそう。

元住吉『タオズバインミー』の「自家製ベトナムハムとレバーパテ」

コリコリとした食感のベトナムハムと濃厚なレバーパテがクセになる味。レバーパテに2種類のハムとお肉も充実していますが、お野菜もたっぷり!なますはなんと毎日大根3本分も仕込むそうです。

「おばあちゃんからお子さんまで買いにきてくれます。この酢漬け野菜だけでも欲しいって言ってくれる方や、普段は野菜を食べない子でもお店のなますは食べるよという声を聞くとすごくうれしいんです」と笑顔で話す小坂さん。

元住吉『タオズバインミー』の「チャイニーズ風ローストポーク」練乳の入ったベトナムコーヒーとチャイニーズ風ローストポーク(スモールサイズ)

こちらは小坂さんのお気に入り「チャイニーズ風ローストポーク」。甘く濃い味付けをした豚肉をオーブンでじっくり焼きあげたチャーシュースタイルです。小坂さんはこれにチリペーストを入れて食べるのが好きなのだとか。

他にも、チーズにトマト、パクチー増量や、魚醤で味付けたオムレツのような「ふわふわたまご」というトッピングもあります。ぜひお好みでトッピングしてみてはいかがでしょうか。

元住吉『タオズバインミー』の「チャイニーズ風ローストポーク」

甘くちょっと濃いめの味付けのお肉はやわらかくてジューシー。さっぱりとしたなますとの組み合わせがやっぱりおいしいです!

サンドイッチにはレギュラーサイズと、その3分の2くらいの大きさのスモールサイズがあります。いろんな味を食べたいから、とよく女性のお客さんがスモールサイズで数種類オーダーすることも多いのだとか。

 

期間限定のスペシャルもはずせない

期間限定のスペシャルメニューもあります

訪れたときのスペシャルメニューは「ベトナム風チキンカレー」でした。

「常連さんはお店のSNSをチェックして、スペシャルが変わるたびに食べに来てくれます。みなさん新しいものを食べたいし、常にお気に入りのバインミーを探しているみたいです」と小坂さん。

元住吉『タオズバインミー』の「ベトナム風チキンカレー」ベトナム風チキンカレー(スモールサイズ)

ベトナム風チキンカレーは、どんな味がするのだろうとワクワクしながらパクリとひと口。 さつまいもとココナッツミルクを使ったカレーで、マイルドな味わいです。

ベトナムでは麺やお米のイメージですが、パンも大好き。長い間フランス領だったため、フランス料理も根付いていて、ビーフシチューやカレーもごはんではなくパンをディップして食べるのだそうです。

元住吉『タオズバインミー』のサンドイッチ

パンは特注でパン屋さんにオーダーしています。

「パン屋さんにバインミーというものをイチから説明しました。現地のパンのサクサク感、軽い食感を日本のパン屋さんになんとかして伝えるために、ムービー撮ってきてそれを見せて、写真もいっぱい見せました(笑)。水や粉の種類の違いもあって、まったく同じにはできないんですが、今のパンはお客さんもすごく気に入ってくれていますし、自分もおいしいと思っています」とその熱い想いが伝わってきました。

 

手軽に食べられるサンドイッチがうれしい

元住吉のお店近くは、赤ちゃんや小さなお子さん連れのお客さんも多いと言います。そんなときにフォークやお箸を使わずに手軽に食べられるサンドイッチは喜ばれるそう。

元住吉『タオズバインミー』のサンドイッチ

テイクアウトスタイルのお店なので、お家で食べるのもいいですが公園でいただくのもいいですよね。青い空の下で食べるサンドイッチはまた格別です。

ピクニックやホームパーティのときにもぴったりな『タオズ』のバインミー。この味が恋しくなってまた足を運ぶこと間違いなしです。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

 

  • ■お店情報
  • Thao`s BANH MI(タオズ バインミー)
  • 住所:神奈川県川崎市中原区木月2-1-1
  • TEL:044−982−3299
  • 営業時間:[月〜金曜日] 10:30〜14:30、17:00〜21:00 [土・日・祝日]10:30〜18:30
  • 定休日:火曜日

 

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