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和の食材とパンが織りなすおいしさ。三軒茶屋『小麦と酵母 濱田家』

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和の食材とパンが織りなすおいしさ。三軒茶屋『小麦と酵母 濱田家』

世田谷の人気スポット三軒茶屋。駅周辺のにぎわいを抜けたところにある『小麦と酵母 濱田家』は、趣のある町屋造り風の外観が印象的なパン屋さん。

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引き戸を開けると、カウンターいっぱいにパンが並び、期待に胸が高鳴ります。筆書きのプライスカードも和の気分を盛り上げてくれます。

 

和のテイスト薫る懐かしき「和風パン」

レトロなショーケースには、ほんのり色づいた小ぶりのパンがずらり。
「ひじき」に「きんぴらごぼう」「角煮」など、パン屋さんではあまり見ることのない和風惣菜の名前がたくさん並んでいます。

「ごはんに合うお惣菜が、パンに合わない訳がない!」というオーナーの思いから作られたパンは、和との予想外のミクスチュア。だけど、なぜだか懐かしく感じられます。

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パンを半分に割ると、溢れんばかりに詰まったお惣菜の量にまず驚きます。最初の一口から楽しめるようにと、パンの生地とフィリングを同量にしている贅沢さ。きんぴらやひじきも毎朝心を込めて作られているのだそう。

お惣菜の少し濃い味付けがあっさりした生地にほどよくマッチして、ランチや朝食代わりにぴったり。日本茶やお味噌汁が合う異色の惣菜パンは、ボリュームたっぷりで、心も体も健やかにしてくれそうです。

 

毎日食べても飽きないパンを

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角食をはじめほとんどのパンに使われる生地は、高い温度でサッと焼き上げる独自の製法で作られています。水分量が多くスッととけるような食感が特徴。空気をたっぷり抱き込んで軽い食感に仕上がっているので、毎日食べても飽きがこないと評判です。

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豆大福を思わせる、ふくよかなルックスの「豆パン」。ほのかに効いた塩味が、優しく甘さを引き立てて上品な味わいに。柔らかく煮た豆と、なじみの良いしっとりした生地で、いくらでも食べられるのが魅力です。
そのままはもちろん、甘すぎないので食事の付け合わせにもなるオールマイティーさが人気の秘訣です。焼き上がりの時間を狙ってまとめ買いするお客さん多いとか。

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その他にもクロックムッシュに柚子こしょう、ラスクも味噌や抹茶など味にひとひねり。どこかに和のテイストを取り入れるのがこだわり。

 

地元のライフスタイルに優しく寄り添うパン屋さん

店長の齊藤あふみさんは、製菓製パンの学校を卒業後、お菓子職人に。しかし、ケーキは“ハレの日”を彩るもの。お客さんと仲良くなろうと思っても、常連さんでさえ買いに来る頻度は1ヶ月に1回程度と少ない。そんな毎日にさみしさを感じ、もっとお客さんと気軽に接することができるようにと“毎日食べてもらえる”パンの仕事を選んだそう。

07スタッフの見座田さん(左)と店長の齊藤あふみさん(右)

その後、様々なお店で修行を積み『小麦と酵母 濱田家』の店長に。
お客さんがいつ訪れても良いよう常に品揃えを豊富にし、カレーパンやピロシキなどはこまめに揚げ、作りたてのおいしい瞬間を逃さず提供しているそう。

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ボリューミーなお惣菜パンもある一方、お年を召した方用に健康志向のパンも提案しています。店長の「お客さんをがっかりさせたくない」という優しい思いが、細やかな心遣いにつながっているのですね。

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温かな雰囲気が居心地良いのか、平日は立ち話をしていくお客さんも多いとか。お土産をもらったり、お手紙をもらったりすることもあるのだそうです。

日本人になじみ深いお惣菜を包んだ柔らかなパンは、地域に愛される濵田屋さんだからこそ作り出せる味なのかもしれません。

  • ■ お店情報
    小麦と酵母 濱田家
    住所:〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-17-11 グレイス三軒茶屋102
    電話:03-5779-3884
    営業時間:9:00~20:00
    定休日:年始
  • ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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和の食材とパンが織りなすおいしさ。三軒茶屋『小麦と酵母 濱田家』

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